2005年02月05日

ネーミング大失敗:栃木県さくら市の巻。

栃木県の氏家(うじいえ)町喜連川(きつれがわ)町が合併して、
今年3月28日から「さくら市」となります。

来年3月27日に誕生する予定の群馬県みどり市と双璧の、
日本一平々凡々な名前の市です。
南セントレア市が嫉妬するんじゃないかと思うくらい……。

そのさくら市、合併協議会のホームページの「合併Q&A」というページに、

Q10. 「さくら市」という新市の名称に対するご意見に対して!

という項目があります。
末尾が「!」となっているところに、
「説得するぞー」という力の入れ具合が見て取れますね。

ここに、たくさんの方から寄せられた苦言と、それへの回答が載っています。
相当たくさんの苦言が寄せられているから、
こういうQ&Aが作られたんだろうなあ、と想像されます……。

このQ&A、なかなか興味深い内容なので、一部引用してみますね。



●ひらがなの名称に関して

・一時期の流行で付けられたひらがなの名称は、後世に禍根を残す。
[苦言]

さいたま市に始まった、ひらがなブームのことでしょうか。
禍根を残すって表現は仰々しいですが、でもホントですよね。


・安易にさくら市と決定するのは、小学生が決定するのと一緒である。[苦言]

あははははは、小学生かい! うまい!


・分かりやすく親しみやすいという理由で選ばれた今回の名称は、全国の笑いものになる。[苦言]

あははははは、もうなってるよ!


これらに対しての回答が、

・日本の国花であり、固いイメージもあるため、春の到来にふさわしい華やかで明るく、しかも柔らかさを併せ持つ名称と考えています。[回答]

うわっ、マジにこんな理由だったの……。
別に氏家町や喜連川町じゃなくてもいいじゃん……。



●その他

・桜は日本中どこにでもあり、この名称に決定することは井の中の蛙であり、愚の骨頂である。
[苦言]

井の中の蛙、愚の骨頂と、畳みかけてますねえ。怒ってる怒ってる……。


・地元住民の総意というわがままであるような気がする。[苦言]

言い回しがうまいですねー。座布団1枚あげたいです。


これらに対する回答には、心が震えました。


・新市において、桜の苗木を植栽して名所を造成、さくら市の名称にふさわしいイメージづくりを展開し、さくら市の知名度を高めたいと考えています。[回答]

ええっ?! 桜の名所があるんじゃないんだ! これから作るんだ!!!


・地域に住む多くの皆様の賛同を得て決定した名称であり、他地域へ迷惑がかからない名称であれば何ら支障ないものと思われます。[回答]

うわー! 援助交際を注意された女子高生が、
「べつにー誰にも迷惑かけてないんだから、いいじゃんー」
って言ってるのとおんなじだよ!
逆ギレしてるんじゃないのか、担当者さん……。



うーん、こんな程度のネーミングだったなんて、
さくら市の未来は、残念ながら、決して明るくないように思えてきます。

氏家町と喜連川町の住民のみなさん!
逆境にめげず、日々の生活がんばってくださいね!
posted by 杉山竜 at 03:04| Comment(9) | TrackBack(0) | 言葉にこだわってみる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは、帆波です。
このところの合併の話題は非常に
読み応えがあっておもしろいです。
皆さん一所懸命なのがいいんですね。

”トマト市はないな銀行ならあるが”

等々、詠ませていただきました。
Posted by 帆波 at 2005年02月05日 10:55
→帆波さん。

いつもありがとうございます。
みなさん、身近で切実な問題なので一生懸命なんですよね、きっと。

トマト銀行は改名して話題になり業績も上がったらしいですが、
各自治体もトマト銀行の成功を念頭にネーミングしているのではと疑っています。
でも、マジにトマト市が生まれたらどうしよう(笑)。
Posted by 杉山竜 at 2005年02月05日 17:03
犬の名前はポチ!猫の名前はタマ!子供の名前は太郎と花子!
それ以外わしゃ認めんぞ!!・・・ってか。

無難にいきましょうよ、無難に。と以前書きましたが、無難だからいいってもんでもなさそうですね。
根が深いなあ。
2003年だったか4年だったか、新生児の命名女児部門で、“さくら(漢字およびさくら子なども含む)”が一位だったそうです。
そういや、“さくら”ってタイトルの歌も何曲かあったなあ。
ただまあ、「セントレア市とさくら市、どっちがいい?」と訊かれれば、さくら市ですが。

国花であると言うならば、県花や県木でもいーんじゃないのか。
しかし、今からさくらの苗木を植えるってのはすごいな。

80年代のお話ですので、今はまた状況が変わっているかもしれませんが。
当時、県や市のスローガンやキャッチコピーを一般募集すると、応募者のうち6割以上の人が「さわやか」という言葉を織り込んでいたそうです。
で、無難にいきたいときはさわやか群の中から、はずしたい時はさわやか群以外の中から選ぶというのが、不文律としてあったとか。
それで決定した秋田県のコピーがたしか、「秋田、はなまるっ」でした。
そういう意味では「バリバリ夕張!」って名文句かも。

ところで、神戸のスローガンはまだ「がんばろう神戸」なのか?もうたいがいな気もするが。

Posted by 猿レンチ at 2005年02月05日 18:49
→猿レンチさん。


>2003年だったか4年だったか、新生児の命名女児部門で、“さくら(漢字およびさくら子なども含む)”が一位だったそうです。

さくら子って、椎名桜子を思い出しますね……。
だから、つけちゃダメ、ぜったい!(笑)


>そういや、“さくら”ってタイトルの歌も何曲かあったなあ。

Sacraとかいうバンドもありましたし、
何か仕掛け人がいるかのような集中ぶりでしたね。
なんか、キモいんだよなあ、どれも(あ、敵をつくったかな)。


>当時、県や市のスローガンやキャッチコピーを一般募集すると、応募者のうち6割以上の人が「さわやか」という言葉を織り込んでいたそうです。

はは……(脱力)。

●(財)さわやか福祉財団 http://www.sawayakazaidan.or.jp/
●さわやか信用金庫 http://www.shinkin.co.jp/sawayaka/
●池田さわやか公社 http://www.wombat.zaq.ne.jp/sawayaka/

すごい語感ですよね。固有名詞にあらためて織り込まれると。


●さやか、さわやかっ! http://homepage1.nifty.com/sayaka-sawayaka/

もう、何が何だか……(笑)。
Posted by 杉山竜 at 2005年02月06日 01:30
>つけちゃダメ、ぜったい!(笑)

椎名桜子!このネタ!ははは!!←何かツボだったらしい。

>なんか、キモいんだよなあ、どれも(あ、敵をつくったかな)。

ああ、同志だ〜(号泣)。自分だけじゃなかったんスね、あのさくらブームがキモかったのは・・・って、さくらファンのみなさん、スミマセンスミマセンスミマセン←この辺ヘタレ

関西には“関○さわやか銀行”なるモノがありますが、銀行自らさわやかなんてぬかしやがるのはいかがかと。
だいたい、ここの前身だった某銀行は不祥事を起こした挙句倒<以下省略

さやか、さわやかっ!は熱いなあ(苦笑)。

以下、名言です。

「日本にないものは“さわやか”、定着しないものは“ゴージャス”。」故ナンシー関

「日本の9割はヤンキーとファンシーで出来上がっている。」根元敬







Posted by 猿レンチ at 2005年02月07日 01:10
→猿レンチさん。

>関西には“関○さわやか銀行”なるモノがありますが、銀行自らさわやかなんてぬかしやがるのはいかがかと。

ああ、今コレ↓になってるところですね。
http://www.kansaiurban.co.jp/

アーバンて(笑)。
そのまた前進が、幸福銀行という不幸だった銀行……。

つーか、最近の自治体のトンチキな名前って、
合併した銀行のトンチキな名前と通じるものがありますよね。
きっと参考にしてますよ。トマト銀行とかね。
あ、さくら銀行ってのもありましたよね!


>根元敬

根本、根本!(笑)↓
http://www011.upp.so-net.ne.jp/TOKUSYUMANGA/

でも、どちらも明言ですねえ。
「定着しないものは“ゴージャス”」って、
叶姉妹がゴージャスそのものとして肯定されず、
色物として笑われることを指してるのかな……。
Posted by 杉山竜 at 2005年02月07日 01:33
>でも、どちらも明言ですねえ。

名言、名言!(恥)

ああ、他人に誤変換をツッコミしておきながら、自分が…。ダセー。
Posted by 杉山竜 at 2005年02月07日 01:36
>アーバンて(笑)。

ああ!そう言やアーバンになってましたなってました!!
Before さわやか! Afterアーバン!思いついた人の脳の構造が知りたいー!!(バカ受け)
トマトとどっちがいいですか。

>あ、さくら銀行ってのもありましたよね!
メガバンクのはしり?ですね。
合併当初の仮称は「太陽神戸三井銀行」でした。
だから、太陽の“た”、神戸の“こ”、三井の“三”で、「“タコさん銀行”でいいじゃん。マークはタコにして。」と言ってた人が・・・デーモン小暮だったかな?人じゃなくて悪魔か(苦笑)。
さくらとどっちがいいですか。

>叶姉妹がゴージャスそのものとして肯定されず、
>色物として笑われることを指してるのかな……。

いえ、彼女たちの登場よりも前の言葉ですね。
日本アカデミー賞だの、ミスユニバース日本代表決定だの、海外なら「これでもか!」という位ゴージャスなものが、日本では何故あんなにスカスカでお寒いのか、という事への考察です。
ちなみに“血中ゴージャス度の高いもの”として、「ファンファンのエスコート」「木の実ナナや松崎しげるのディナーショウ」などを挙げていました。面白すぎる。

ガツンと話は飛んで、余談です。
ちなみに自分、叶姉妹はいろんな意味で(←重要)好きなのですが、彼女たちを見るたびに、「化学のチカラって、すげー!」と思ってしまいます。いや、何がどうだなんて言ってませんよ。
知人は初めて叶姉妹を見た時に、「ダ、ダッチワ○フ(汗)?」と口走っておりました。いや、何がどうだなんて・・・言ってるか・・・







Posted by 猿レンチ at 2005年02月07日 14:25
→猿レンチさん。

>日本アカデミー賞だの、ミスユニバース日本代表決定だの、海外なら「これでもか!」という位ゴージャスなものが、日本では何故あんなにスカスカでお寒いのか、という事への考察です。

なるほど、納得です。さすがナンシーさんですねー。

ちなみに猿レンチさんの本日の他のコメントには、あえてレスしないでおきます。
このままだと話が逸れすぎて、何のエントリーだかわかんなくなりますので。ご容赦を。
Posted by 杉山竜 at 2005年02月08日 02:17
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